━━━━━━━━<< 視覚障害者PCサポート >>━━━━━━━━   〜 一人でも多くの視覚障害者にPCやICTの恵みを伝えるために 〜           2024年1月号 No.207                       2024年1月26日発行 このメールマガジンは、視覚障害者へのパソコンサポートをする方々の スキルアップと情報交換、また相互の連携を図るためのものです。 どうかみなさんの日々の活動に役立てていただければ幸いです。 ===== も く じ ===================== [1] 教えて!サポートの知恵袋 ● ベーシックコース  最大に拡大する方法 ● プロフェッショナルコース  QRコードを作成する [2] サポートお役立ちサイト  国立国会図書館障害者用資料検索(愛称:みなサーチ)正式版 [3] ここが知りたい!団体運営のヒント  社会福祉法人 日本盲人福祉委員会 [4] ソフトウエア・ハードウエア情報  触ればわかる!、「ルービックキューブ ユニバーサルデザイン」 [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など  第273回 仙台ロービジョン勉強会のご案内 ほか [6] SPANからのご案内 [7] 編集後記 ================================= [1] 教えて!サポートの知恵袋 −−−−−−−−−−−−−−−− ● ベーシックコース  サポートの基本やスクリーンリーダーなどの基礎知識がテーマです。 ◎最大に拡大する方法 何回かに分けてiPhoneの「拡大鏡」の話をしました。 「見るものが小さくて困る」、という方には、近くも、遠くも、 見るには最適のアプリです。 「拡大鏡」で最大の倍率にして、もっと大きくしたい場合は、 その状態で「ズーム」機能を使います。 例えば小さな文字の辞典を見る場合、拡大鏡を最大倍率にすれば だいたいそれで十分だと思いますが、これに「ズーム」機能で さらに倍率を上げると、小さな文字もiPhoneの画面に 2文字くらいしか映らないほど大きくなります。そして文字もぼやけません。 これは、究極の拡大です。 ただ、「拡大鏡」で最大の倍率にして、さらに「ズーム」で拡大して 遠くのものを見るとかなりぼやけます。 ───────────────────────────────── ● プロフェッショナルコース  PCの設定やサポートのスキルアップ、またトラブル対応などが テーマです。 ◎QRコードを作成する https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2024/01qr/make_qr_code.pdf 1.はじめに QRコードがあれば簡単に関連するWEBページを開くことができます。 自分の名刺にQRコードを付けることも増えています。 学校教育でも新課程の教科書にもQRコードが掲載されています。 それを読み込むと関連する資料や動画を見ることができます。 2.QRコードの作成 マイクロソフトEdgeの場合、右クリックまたは、[アプリケーション]キー、 および[Shift]キー+[F10]キーで開くメニュー中に 「このページのQRコードを作成」があります。 図1 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2024/01qr/img010.png 実行すると、「QRコードをスキャンします」のウインドウがひらきます。 図2 https://smuramura.web.fc2.com/SPAN/2024/01qr/img020.png [タブ]キーを2回を押すと、コピーボタンに移動します。 もう一度押すとダウンロードできます。 コピーしたQRコードは、[Ctrl]キー+[V]キーで貼り付け可能です。 ダウンロードした画像ファイルは、[Ctrl]キー+[J]キーで ダウンロードフォルダに格納されます。 3. QRコードを作成するURLを使用する場合 QRコードにしたいホームページを開き、[Alt]キー+[D]キーでURLに 移動します。 [Ctrl]キー+[C]キーでURLをコピーします。 あとは、QRコードを無料で作成できるサイトの指示に従って作成します。 https://www.cman.jp/QRcode/ 私が普段使用しているサイトは上記のサイトです。 4.QRコード使用時の注意 QRコードは株式会社デンソーウェーブの特許を取得です。 誰でも自由に使うことが可能です。 ただし、「QRコード」という文言を使用する場合は、 「QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です」 という記載が必要です。 QRコードの画像データだけを使用する場合は、記載の必要はありません。                         文責 村山 慎二郎 ───────────────────────────────── [2] サポートお役立ちサイト −−−−−−−−−−−−−−−−−  見て役立つお勧めサイトをご紹介。 ◎国立国会図書館障害者用資料検索(愛称:みなサーチ)正式版 「みなサーチ」正式版を公開 2024年1月5日 読書バリアフリーの推進に向けて、みなサーチ正式版を 公開しました。 国立国会図書館は、令和6年1月5日に、国立国会図書館障害者用資料検索 (愛称:みなサーチ)正式版を公開しました。 令和5年3月にβ版を試験公開し、障害当事者の方の声を受けて さらに改善を図り、正式版公開に至りました。 愛称の「みなサーチ」には、全ての方=皆(みな)にとって使いやすく 検索しやすいシステムでありたい、という願いが込められています。 みなサーチは、目の見えない方・見えにくい方、 活字の図書を読むのが難しい方など、様々な障害のある方が 利用しやすい形式の資料を探すことができるサービスです。 点字、DAISY、テキストデータ、大活字本、LLブック、電子書籍、 バリアフリー映像資料など、いろいろな種類の資料を検索できます。 ぜひ利用者登録をして、アクセスしてみてください。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://mina.ndl.go.jp/ ───────────────────────────────── [3] ここが知りたい!団体運営のヒント −−−−−−−−−−−−  課題はありませんか?資金、活動場所や教材、そして会の活性化。 ◎社会福祉法人 日本盲人福祉委員会 今回は団体紹介です。 団体のWebサイトでは以下のように紹介されています。 日本盲人福祉委員会は、盲人団体・盲人福祉施設や全国の盲学校などへの 情報や連絡調整などを行って、盲人福祉の増進を図ることを目的として 昭和31年に設立されました。 また、世界盲人連合(WBU)の日本代表として、世界の盲人団体間との 国際交流の窓口となっています。 *主な事業 ・ 第二種社会福祉事業    各種盲人団体及び盲人福祉施設への連絡及び助成事業 ・ 海外盲人団体との相互交流及び国際協力に関する事業 ・ 盲人の福祉、文化、教育等に関する調査研究 ・ 盲人福祉等に関する国内外情報資料の収集及び提供 ・ 盲人福祉等に関する啓発広報 (ニュースレター、EAST WIND) ・ その他この法人の目的達成のために必要な事業 視覚障害者の支援をされる方は、ぜひこの団体のことを 知っておいていただければと思います。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://ncwbj.or.jp/ ───────────────────────────────── [4] ソフトウエア・ハードウエア情報 −−−−−−−−−−−−−  チェックしておきたい最新のソフト、ハード。 ◎触ればわかる!、「ルービックキューブ ユニバーサルデザイン」 今回は、2020年5月に株式会社メガハウスから発売された、触ってわかる ルービックキューブ「ルービックキューブ ユニバーサルデザイン」を ご紹介します。 ルービックキューブは、1974年にハンガリーの建築学の教授だった エルノー・ルービック氏が、教え子に3次元幾何学の説明をするために 考え出した木製の立方体が原型となっています。 1980年に世界中で発売され、1982年までの2年間で1億個以上の 売り上げを記録。 日本でも発売初年度に400万個を売り上げ大ブームを巻き起こしました。 ルービックキューブ ユニバーサルデザインは、触覚だけでも遊べるよう 工夫されていて、「日本おもちゃ大賞2021」(日本玩具協会主催)で 共遊玩具部門の大賞を受賞しています。 ルービックキューブは、立方体の6面の色をそろえるパズルです。 面は異なる6色で構成されており、各面が3×3の9マスの正方形に 分割されています。 立方体を3つの軸で回転させて正方形の位置を動かし、各面を同色にそろえて 遊びます。 ルービックキューブ ユニバーサルデザインの各面には、それぞれに違った色と 異なる凹凸がついており、視覚でも、手触りだけでもそろえることが できます。 各面の色と凹凸は、黄色がドット、緑が丸、オレンジが罰、青が凸点、 赤が四角、白が平面です。 各面の凹凸はシールではなくプレート埋め込みのため、耐久性があります。 ■商品情報 商品サイズ・重さ:縦58mm×横58mm×高さ58mm・91g セット内容:本体1個、スタンド1個、6面完全攻略書 メーカー希望小売価格:2,860円(税込) ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://www.megahouse.co.jp/megatoy/products/item/3127/ ───────────────────────────────── [5] ひろば 読者のページや各団体の情報など −−−−−−−−−  みんなで作ろう!サポートの輪 ◎第273回 仙台ロービジョン勉強会のご案内 仙台ロービジョン勉強会は、視覚障害児・者の支援について さまざまなテーマについて学ぶ定例の勉強会です。 *テーマ:視覚障害者就労相談人材バンクの取り組み *講師  赤堀 浩敬(あかほり ひろのり)さん   視覚障害者就労相談人材バンク 代表  岡田 太丞(おかだ たいすけ)さん   同上共同代表  *日時:2月14日(水) 19:00〜20:30 *会場:仙台市福祉プラザ 11階 第1研修室 *参加費:500円 *定員:30名 *参加申し込み期限:2月8日(木) *お申し込み・お問い合わせ先  仙台市視覚障害者支援センター アイサポート仙台  担当:善積  電話 022-341-1728  メール sisien@sky.plala.or.jp ◎第3回 神戸ライトサロン開催のご案内 認定NPO法人 神戸アイライト協会では、参加した方がざっくばらんに語り合い 思いを共有したり、情報交換をする場として神戸ライトサロンを 開催します。 *日時:2024年2月24日(土) 13:30〜16:00 *会場:中山記念会館 2階 多目的室    神戸市兵庫区水木通2丁目1-9 *内容  ミニ講座 視覚障がいのある方 お二人からお話をうかがいます  サロン(小グループに分かれての交流会) *参加費:無料 *定員:30名(介助者含む) 事前予約制  電話またはメールにてお申込みください。 認定NPO法人 神戸アイライト協会 電話 078-531-6340 電話受付 日月祝日を除く火曜から土曜 10時から16時 メール kobe2010@eyelight.sakura.ne.jp ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://eyelight.eek.jp/ ★このコーナーは読者のみなさんからの投稿を中心に作っていきたいと  考えていますので、サポートや団体運営で疑問を感じていること、また  技術的な質問や「自分のところはこうしている」というようなご意見など  何でも構いませんので、メルマガ末尾に記載のアドレスまでお気軽に  お寄せください。 ───────────────────────────────── [6] SPANからのご案内 SPANが開催する講座などのご案内やご寄付のお願いです。 多くの方に私たちの活動を知っていただければ幸いです。 *講座の開催 SPANでは以下のような講座を開催しています。 ★教室での訓練や講座、またジョブコーチによる支援を再開しています。  ただし、一部はオンラインによる実施となっています。  詳しくはお問合せください。  ・ 個人対象講座   マンツーマンで学んでいただく講座で、内容や日程はご相談の上   決めていきます。初歩から職業スキル向上まで多様なニーズに   対応できます。  ・ グループ講座   グループ(2〜4名)で同じ内容を学んでいただく講座で、内容や日程は   ご相談の上決めていきます。受講料は個人対象講座より割安です。  ・ 遠隔講座   ネット通話アプリZoomミーティングなどを利用して  行う講座で、   教室に来なくても学べます。   内容や日程はご相談の上決めていきます。  ・ 在職者訓練   東京都内に在勤、または在住の就労中の視覚障害者を対象とした   職業訓練で費用負担はありません。   令和5年度下期の募集は終了しました。  令和6年度上期の募集は、2024年3月から開始予定です。  ・ジョブコーチ支援   訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)による支援です。視覚障害者が   勤務する職場環境の整備や職業スキルの向上を図ります。   詳しくは、東京障害者職業センター、またはSPANに  お問い合わせください。  東京障害者職業センター   https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/tokyo/  ・ 企業研修   視覚障害者が在籍する企業からの委託により実施する職業研修です。   内容や日程はご相談の上決めていきます。 上記の各講座や訓練は常にお申し込みを受け付けています。  ・ 土曜講座、ワンポイント講座   原則として土曜日にテーマを決めて実施する講座です。   また、ワンポイント講座はテーマを絞って1〜4時間で学ぶ講座です。   いずれも遠隔で実施する場合があります。   内容や日程はその都度Webサイトでお知らせします。   → 現在、募集している講座はありません。  ・ インストラクター養成講座   視覚障害者に対するパソコンサポートをしていただく方のための講座で、   原則として奇数月の第2日曜日に開催します。   → 現在、2024年3月10日の第136回講座の募集を行っています。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/activity/#future20221211 *資格取得コース  視覚障害者が受験できる資格試験受験のための対策講座を行います。  現在、以下の資格取得コースの募集を行っています。  ・ 日商PC検定2級データ活用  2024年1月期  ・ 日商PC検定3級文書作成 2024年1月期  ・ 日商PC検定3級データ活用  2024年1月期 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/certification/ *ご寄付のお願い SPANは外部からの補助を受けずに自主運営している団体です。そのため、 みなさんからのご寄付が、活動を続けるために不可欠なものとなっています。 どうぞみなさんのお力でSPANを支えていただければうれしいです。 ▼詳しくは下記をご覧ください。 https://span.jp/support/ ───────────────────────────────── [7] 編集後記 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2024年は元日の能登半島を中心とした地震、そして2日の羽田での 航空機事故と、波乱の幕開けとなりました。 被災されたみなさんに心からのお見舞いを申し上げます。 被災地域ではインターネットが使えなくなるなど、ICT機器での情報の 入手が困難になり、ラジオが重要なメディアになっていました。 スマホが当たり前になっている時代の中で、非常時に正確な情報を いかに得ていくか、私たちに与えられた課題だと思います。 今年も、視覚障害者への支援をする方にとって有益な情報を提供できるよう スタッフ一同努力していきます。 どうぞよろしくお願いします。  今回の「視覚障害者PCサポート」、いかがでしたか? みなさんと情報を共有することで一人でも多くの視覚障害者がパソコンの 楽しさと有用さを知り、サポートの輪が広がればと願っています。 次号は2月23日配信の予定です。 ───────────────────────────────── ▼メールマガジンのバックナンバーはこちら https://span.jp/useful/magazine/index.html ▼配信停止や配信先の変更、また、ご意見や感想はこちらまでお願いします。 office@span.jp ★尚、迷惑メール対策の一環として、「@」を全角で表示しています。  メールアドレスとしてお使いになるときは、半角に訂正してくださるよう  お願い致します。   編集・発行:NPO法人 視覚障害者パソコンアシストネットワーク           SPAN(スパン)メールマガジン編集部     発行責任者:北神 あきら https://span.jp ★本メルマガの内容を許可なく複写、転送、改変することを禁じます。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━