フォーラム開催内容
- 名称
- 未来へつなげ!虹のかけ橋
―視覚障害者PCサポートフォーラム2004―
- 未来へつなげ!虹のかけ橋
- 開催日:2004年3月6日(土) 10:30〜16:40
- 会場:日本記者クラブ(プレスセンターホール)
- 主催:NPO法人 視覚障害者・パソコン・アシスト・ネットワーク(SPAN)
- 協賛:(財)毎日新聞東京社会事業団 (株)立花プランニングオフィス
- 後援:経済産業省 厚生労働省 総務省 東京都 (財)車両競技公益資金記念財団 毎日新聞社
この分科会は、サポートをする側と受ける側双方の立場からの意見と、会場からの質問内容を話し合うという形式で進められました。受ける側からは、ブラインドタッチは苦にならない、テキストは教える側のために必要、見えているサポーターに対してはやや不信感を持ってしまう、見えていることも一つのハンディである、との意見があり、サポートする側からは、見えているハンディはどうすることもできないが、誠意を持って教えることがいかなるパソコンのスキルよりも必要、との意見が出されました。又出席者からは、六点入力の是非やビジネスソフトの具体的な選択基準、更にサポート団体の運営方法に関する質問なども出され、活発な話し合いとなりました。
B1 ソフトの検証、情報提供
コーディネイター:荒川 明宏氏 株式会社 ラビット 代表取締役
最初に、立場の違う二人の方から、ご自身の紹介と、そこで今抱えている音声環境での問題アイテムが、多岐に亘って具体的に
提起され、その問いかけに応えて、フロアーの色々な方々から、具体的なフリーソフトの紹介も含めた意見・情報が活発に提供
され、解決策が導き出されて行きました。続いて、フロアーの方々からも、現在悩んでいるアイテムが提起され、それぞれに対
して、キー操作が有効でない時の代替キーの紹介、言語ツール環境改善のPCの設定変更点の情報提供や、参考意見が出されまし
た。一方、これらの相互検討の中で、まだ未解決状態で残されているアイテムも明確にされ、共通認識化されて行きました。
A2 団体運営に関わる問題
コーディネイター:阿部 貞信氏 社会福祉法人 あかね 理事長
2名の方からそれぞれの団体の活動について報告をいただいたあと、講習会の運営やサポート体制、料金などについて質疑応答がありました。さらに活動の中での視覚障害者の就労問題についても話題が及び、とても活発な分科会となりました。そしてやはり財政基盤の確立が重要な課題だという共通認識を得ました。
B2 自治体の取り組み、他団体や自治体との連携
コーディネイター:内海 千佳子氏 スパネット
東京都北区で活動しているスパネットの内海さんからの基調報告を基に話合いが行われました。最初に参加者の連携の為のML開設が提案されました。
スパネットは自治体主催の「IT講習」に参加したボランティアが受講生の「講習だけではとてもパソコンは使えない、フォローして欲しい」の要望で設立した団体です。「IT講習」に使った場所、機材を行政の協力で使用しています。地元社会福祉協議会に活動状況のプレゼンを行い、機材購入の支援を受けて活動の領域が広がったそうです。
話合いでは、視覚障害者に講習をどうして知らせるか? が一番の話題でした。HPをはじめ、市町村の広報紙やテープ雑誌への掲載、視覚障害者団体への広報などそれぞれの団体で工夫がなされているようです。しかし、受講した人の自分が所属団体や友人に対する口コミも影響は大きいとの意見がありました。
フォーラム終了後、85名が参加して同ビル9Fにて懇親会を行いました。
懇親会ではリラックスした雰囲気の中で、各団体が日頃の活動などを発表しあったり、初対面の方も気軽に会話をするなど、同じ目的に向かう者同士の連帯と交流を深める場となりました。
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